病棟には、ちょっと不思議な話がつきものです。深夜の謎の物音、誰もいないのに鳴るナースコール、そして「視える」と噂の同僚…。でも現場で働くうちに、いつの間にか「慣れ」が勝ってしまうのが看護師・介護士という生き物。今回は、そんな「霊感あるある」を8つ集めてみました。
①認知症患者だけに見えている「あの子」の話は地味に怖い
認知症の患者さんが「あそこに子供がいる」と話すことがある。最初は特に気にしないが、別の患者さんが時間差で全く同じ行動・容姿・性別の子供について話し始めると、急に鳥肌が立つ。誰も見ていないはずなのに、細部まで一致してしまう瞬間が一番怖い。
②「多分エアコンの音」と思いながらも結局見に行ってしまう
夜勤中に聞こえる謎の物音。「どうせエアコンか機械音でしょ」と頭では分かっていても、結局は確認しに行ってしまうのが看護師・介護士の性。放っておけない職業病なのか、単に気になって仕方ないだけなのか。毎回同じ結論に落ち着くのに、毎回見に行ってしまう。
③新人の頃は震えていた夜間巡視、今の本当の恐怖は幽霊より不穏患者
新人時代は消灯後の病室を一人で見回るだけでも足がすくんでいたが、今ではそっと静かに、患者を起こさないよう気配を消して巡視できるようになった。物音を立てないのは幽霊対策ではなく、不穏な患者を起こさないため。本当に怖いのは霊ではなく、深夜に豹変する患者の方だったりする。
④夜勤前に不安を煽るような話をしてくるのはやめてほしい
オカルト好きな同僚に限って、夜勤が始まる直前になると意味深な話を振ってくる。「そういえばこの病棟さ…」で始まる一言を聞いてから業務に入ると、しばらく地味に気になってしまう。怖い話自体は嫌いじゃないからこそ、タイミングだけは考えてほしいというのが本音である。
⑤誰もいない部屋でナースコールが鳴っても驚かない
誰も入院していないはずの部屋からナースコールが鳴る現象、病棟あるあるの定番。以前は震え上がっていたが、今では「配線の誤作動でしょ」と機械のせいにして淡々と対応。原因を突き止める気力より、業務を進める効率が優先される。
⑥「あの人、視えるらしいよ」でなぜか妙に納得してしまう
どの病棟にも一人はいる「視えるらしい」と噂の同僚。本人は否定も肯定もしないのに、なぜかその存在だけで謎の説得力が生まれる。怖い話をする時は決まってその同僚の意見を求めてしまうのも、病棟あるあるのひとつ。
⑦休憩室の盛り塩を見ると、何かいるかもという怖さより人の信心深さに驚く
幽霊は信じない派でも、休憩室の隅にひっそり盛り塩が置いてあると、ふと足が止まる。何か出るのかもという怖さより驚くのは、まさかここまで信心深い人がいたのかという事実。医療従事者にも見えないものへの備えをしている人は、思っている以上に多いのかもしれない。
⑧結局、幽霊よりクレーマーの方が怖いという結論に至る
散々怖い話をしたあとに行き着く結論はいつも同じ。「幽霊より、急変やクレーム対応の方がよっぽど怖い」。現実の修羅場を日々くぐり抜けているうちに、恐怖の基準がすっかり変わってしまった医療従事者は少なくないはずだ。
霊よりも人間、噂よりも現実
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