通勤中、SNSを開くと休みを満喫している楽しそうな写真がいっぱい。ああ、そうか、今日は山の日か。息を切らして登った先の景色より、これから向かうナースステーションの方が近い。そんなことを思いながら、病院に足を踏み入れる。
病棟に「山の日だから」は関係ない。エレベータなんて使わせてもらえない!階段という道を一段一段踏み締め、病棟へ向かう。病棟につけば、ナースコール対応で端から端まで小走り。標高こそゼロだが、体力の消費量だけならちょっとした登山に匹敵しているかもしれない。
頂上のない登山、病棟を何往復もする日々
朝から晩まで病棟内を何度も往復する。目指すべき頂上はどこにもなく、あるのはナースコールと業務リストだけ。達成感を得られる瞬間があるとすれば、それは山頂に立った時ではなく、無事に業務を終えて更衣室に辿り着いた時。
遠くに見える山並みで、ちょっとだけ山の日を味わう
病棟から遠くに見える山並みを眺めながら、ちょっとだけ山の日を味わってみる。
「祝日なのに大変ね」と患者さんに気遣われる
入院中の患者さんが「今日、祝日なのに大変ね」と声をかけてくれることがある。世間の休日を気にかけてもらえるその一言に、忙しさの中でふっと肩の力が抜ける瞬間。
登る山はなくても、病棟という現場に立ち続けるのが私たちの山の日。頂上からの景色は見られなくても、今日も一日を乗り切った達成感だけは、しっかり味わっている。
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