点滴ひとつとっても、現場では毎日なにかが起きる。「またか」と思いながらも、積み重なっていくのが看護師の日常。今回は点滴にまつわる「わかる!」を8つ集めました。
① 血管大捜索——患者さんとの無言の共同作業がはじまる
腕を見た瞬間、「毛細血管しかない……」という看護師の絶望。
でも諦めない。駆血帯を巻いて、温めて、「手をニギニギしてもらえますか」とお願いする——と思ったら、何も言わなくても患者さんがもうニギニギしてくれている。この無言の連帯感、なんか好きだったりする。
猛者になると、腋窩にホッカイロを入れて、手を下げて血管を育てながら外来に来る患者さんまでいる。「もう準備してきてくれたんですか……!」と感動するやつ。
そして無事に入った瞬間——表情には出さないけど、心の中でガッツポーズ。細い血管の患者さんは自覚があるから「すごいね!上手だね!」と褒めてくれることも多い。それがまたじわっと嬉しかったりする。
② 採血には使えるのに、ルートキープには向いてない血管がある
採血ではばっちり使えるのに、点滴となると話が変わる。
細すぎる、走り方が悪い、関節に近い——理由はいろいろあるけど「採血はOKでもルートは無理」な血管がある。患者さんに「この前ここで採血できたのに」と言われると、説明が少し難しい。血管にも向き不向きがあるんです、と心の中でつぶやく。
③ 自然滴下の速度が全然安定しない
合わせたはずなのに、気づいたら速くなってたり遅くなってたり。
体位が変わった、腕の角度が変わった——ちょっとしたことで滴下速度が変わる。「さっき合わせたのに」と思いながら、また調整する。これが地味に何度も発生する。
関連デザイン:自然滴下
④ 輸液ポンプの取り合いになる
「あのポンプ今日使いたかったのに」という事態が普通に起きる。
台数が限られているから、早い者勝ちになりがち。申し送りの時点で「ポンプ確保した」という情報が重要になってくる。ポンプをめぐる攻防は、どこの病棟でもある気がする。
関連デザイン:輸液ポンプ
⑤ 三方活栓の向きを毎回一瞬考える
わかってる。わかってるんだけど、一瞬止まる。
どっちに向けたら閉じるんだっけ、と体が確認を求めてくる。何年やっても「念のため確認」してしまうのは、それだけ慎重に扱っている証拠だと思うことにしている。
関連デザイン:三方活栓
⑥ ルートが絡まってカオスになる
複数のルートが走っている患者さん、気づいたらとんでもないことになっている。
どれがどれか一瞬わからなくなって、端から端まで目でたどる。整理してすっきりした瞬間の達成感は地味にある。でもまたすぐ絡まる。
関連デザイン:点滴(IV Drip)
⑦ 点滴終了アラームが鳴り止まない
「今行きます」と思っているのに、アラームは待ってくれない。
他の患者さんの対応中にアラームが鳴って、でもすぐ動けなくて——という状況は日常茶飯事。鳴り続けるアラームを聞きながら「もうちょっと待って」と心の中でつぶやく。
⑧ 漏れてるのに気づかない患者さんがいる
訪室したら腕がパンパン、なんてことも。
漏れると痛いはずなのに、気づいていないことがある。「いつから……?」と思いながら抜去して、また別の血管を探す。痛みに鈍感な方もいるし、言い出せなかった方もいる。どちらにしても申し訳なさと「早く気づけたら」という気持ちが残る。動きやすい患者さんのルートは、固定の仕方がいつも以上に丁寧になる。
点滴ひとつとっても、現場では毎日なにかが起きる。慣れてきたと思っても、また新しい「あるある」に出会うのが看護師の日常。今日も点滴と向き合うみなさん、お疲れ様です🍄



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