9月21日は敬老の日。病院で働いてると正直毎日が敬老の日みたいなものだけど、この日は改めて考えたりする。
「ありがとう」が先に出てくる人たち
長く生きてきた人には、やっぱり敵わないなと思う瞬間がある。痛みとか不便とか抱えてても、弱音より先に「ありがとう」って出てくる患者さんがいる。こっちが忙しそうにしてると、「大丈夫だから、無理しないで」って気遣ってくれることもある。本来気遣われる側のはずなのに。
ちょっとした処置とかお世話のたびに、律儀に「ありがとう」って言ってくれる人も多い。毎回言われると、逆にこっちが恐縮するくらい。体が思うようにならない中で、それでも「迷惑かけてごめんね」って気にする人もいて、そんなに気を遣わなくていいのにって、こっちの方が申し訳なくなる瞬間もある。
待つことも、笑わせることも上手い
ナースコール鳴らしてから来るまでの時間、文句も言わずにじっと待ってくれる人も多い。こっちが逆の立場だったら、たぶんそんなに落ち着いていられない。待つのが上手い人には、それだけで妙に感心してしまう。
冗談がやたら上手い人もいる。こっちが真面目に説明してるのに、絶妙なタイミングでツッコミを入れられて、思わず吹き出しそうになることもある。長く生きてきた人の間の取り方は、変な緊張感がなくて、こっちも自然と力が抜ける。
教えられてばかりの毎日
昔の話を聞かせてもらうこともあって、今とは全然違う時代を生き抜いてきた話は、聞くたびに勝手に背筋伸びる。今当たり前に思ってることが、当たり前じゃなかった時代を知ってる人たちだから。
体は思うように動かなくても、頭の回転とか言葉の選び方に驚かされることも多い。たまに、こっちが逆に励まされるようなことを言われることもある。人生経験の厚みって、こっちが逆立ちしても敵わない部分があるんだよな。
とはいえ、ナースコールを連打されたり、エンドレスに昔話を聞かされたりすると、「今日だけは大目に見よう」って心の中で3%くらい思うこともある(笑)。補聴器の大捜索が始まる日も、だいたい最後に見つかる場所は思ってたところじゃない。ただし、暴れるのだけは勘弁してほしい。そこだけは、敬老の日だろうと全力で止めます。
日々の中で、ちゃんと敬うべき理由がたくさんある人たちと働いてるんだなって、改めて思う一日ではある。長く生きるってこういうことなんだなって、こっちが教えられてばかりの毎日です。
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