10月23日は十三夜。中秋の名月ほど有名じゃないけど、実はもう一つのお月見デーがあるらしい。とはいえ、病棟で働いてると、月なんて見上げる余裕はほぼゼロ。世間が夜空を楽しんでる横で、こっちは季節のイベントを感じる暇すらない。そんな十三夜あるあるをまとめてみました。
①十三夜という名前は知ってても、いつなのか毎年覚えていない
ニュースやカレンダーでその日だけ知る、みたいなパターンがほとんど。「今日十三夜なんだ」と気づいた頃には、もう勤務中で月どころじゃない。毎年同じことを繰り返してる気がする。手帳に書いておいても、結局見返す余裕がない。
②夜勤中、窓の外に月が出てても、確認する暇がない
廊下の窓から見えてたとしても、通り過ぎる一瞬でチラッと視界に入るだけ。立ち止まってじっくり眺める、なんて贅沢は基本的に許されない。次の部屋に向かう足を止める理由には、残念ながらならない。振り返る余裕すらないまま、次の業務に頭が切り替わっていく。
③月見団子を食べる余裕より先に、業務の締め切りに追われる
売店やコンビニに並ぶ月見団子を見て「食べたいな」とは思うものの、休憩時間には他にやることが山積み。結局手を伸ばさずに勤務終了、というパターンが多い。買ったはいいけど食べずに持ち帰る日もある。翌日賞味期限ギリギリで慌てて食べることも、正直ある。
④患者さんから「今日は十三夜だね」と教えてもらって、季節のイベントを感じる暇がなかったことに気づく
高齢の患者さんの方が季節の行事に詳しくて、逆に教えてもらうことがある。「そうなんですね」と相槌を打ちながら、自分がどれだけ季節から取り残されてるかを実感する瞬間。教えてもらって初めて、今日が特別な日だったと知る。患者さんの方が季節の暦にずっと詳しいことに、毎回感心させられる。
⑤帰り道、疲れた状態でようやく月を見上げる
勤務が終わって外に出た時、ふと空を見上げて「あ、月きれいだな」と思う瞬間だけが、その日の月見タイム。ゆっくり眺める余裕はないけど、それでも一瞬で癒される。歩きながらの数秒間だけが、唯一の風流な時間。それだけで、今日一日頑張った甲斐があったような気になる。
⑥満月かどうかより、明日の天気の方が気になる
十三夜は満月の少し手前らしいけど、そんな豆知識より「明日晴れるか」の方が切実。通勤や送迎に関わる天気予報の方が、月の満ち欠けよりよっぽど重要な情報になる。空を見上げても、雲行きばかり気にしてしまう。風流な鑑賞より、実用的な確認が先に来てしまうのは職業病かもしれない。
⑦月より、ナースコールのランプの方をよく見ている
夜勤中に一番見てる光といえば、月じゃなくてナースコールのランプ。風流さのかけらもないけど、これが現実の夜勤の景色。ランプが光る瞬間の方が、月よりよっぽど体に反応させられる。反射的に体が動く先が、月明かりじゃなくランプの方向というのが、なんとも夜勤らしい。
⑧結局、写真で「きれいな十三夜」を見て満足する
自分の目で見る余裕がない分、SNSやニュースで誰かが撮った月の写真を見て「きれいだったんだな」と満足する。それはそれで、立派な十三夜の楽しみ方だと思っておく。実物を見た人の投稿に、しっかりいいねだけは押しておく。画面越しでも、季節を感じられただけありがたいと思うことにしている。
というわけで、今年の十三夜も、きっと直接は見られなさそう。それでも、誰かが撮った写真越しにでも季節を感じられたら、それで十分だと思ってます。来年こそはちゃんと見上げたい、と毎年思いながら、また同じことを繰り返しそうな気もしています。
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